2012年6月15日金曜日

初ものキャベツ キッチンひだまり ぼかし

 昨日に引き続き、初ものが採れました。
キャベツです。

今年は春キャベツを植える時期が遅くなってしまい、それでも収穫が可能な品種を色々調べた結果、このキャベツにたどり着きました。
なんとか収穫にこぎ着くことが出来てホッとしてはいますが、やはり虫による被害が大きいですね。
たまたまこの2つはあまり虫害が少ないものを選んで撮影しましたが、全体的には青虫と夜盗虫(ヨトウムシ)の影響は出てしまっています。

青虫はモンシロチョウの幼虫でおなじみのヤツです。
こちらに関して、うちではチョウチョ取りをして、卵の前に親の方を潰してしまいます。
孵化した後は、青虫に関しては葉の表面にいるので、私は鋏で真っ二つ、祖母は手ですりつぶしてしまいます。
ヨトウムシとは夜盗蛾という蛾の幼虫で、字の如く夜行性です。夜行性なのでチョウチョ取りができません。
葉の裏の一カ所に200~300個くらいの卵を産み、孵化後はまとまって葉の裏側の面を薄く食害していきます。
ある程度大きくなるとあちこちに散らばり、昼間は葉の裏側や、芯の近くや、大きくなると土の中等、日のあたらない場所で活動し、葉脈以外の部分を食べてしまいます。
キャベツなんかはレースのようにスケスケになってしまいます。


 キッチンひだまりさんです。
三鷹市を流れる多摩川上水の極近くにある、隠れ家的な雰囲気で、とても落ち着くレストランです。
住宅地のど真ん中にあるので、私も初めてお邪魔した時は、(ここら辺だよね?)と心配になりましたが、お店の前に来ると雰囲気ですぐに分かりました。
介護士の方もいらっしゃいますので、まさにどんな方でも快適に食事を楽しむことができるところです。
うちの近所の人は結構知っている人も多く、「吉田農園の野菜をひだまりさんで食べたよ」と言ってくれる方もいらっしゃいます。
うちのダイズ(番犬2の方)は、近所のボーダーコリー大好きな方に連れて行ってもらって、たまにここにおじゃまします。
詳しい場所等はリンクの方をごらんになってみてください。


ぼかし
これは、吉田農園の資材の中でもトップクラスに重要なものです。
古くは各農家で土着の菌を用いて作られていたものですが、化学肥料等が台頭してきた後あまり注目されなくなってしまっていた資材です。
うちは米ぬかを使っていますが、油粕やふすま等のものでも作れるようです。
作り方は、米ぬかに、水,種菌となるもの(納豆,ヨーグルト等の発酵食品),糖,貝殻の粉,あかね を混ぜて撹拌し、数ヶ月間発酵させて、ぬか漬けやチーズのような芳醇な香りになったところで出来上がりとなります。(これは吉田農園レシピみたいなものです。作り方は農家によって様々です)
これから夏なので、水分量を抑えないと、発酵でなく腐敗になり失敗となってしまいます。
失敗すると、黒っぽくて、ドブ臭とウジ虫のとんでもないグロテスクなものが出来上がってしまいます。
今年は、昨年作ったぼかしを、未発酵ぬかに混ぜて、水分と糖を加え仕込みました。

ぼかしは、肥料としての効果は化学肥料に比べて遅く、化学肥料ほど強力かつ爆発的にはききません。ただし、そもそも野菜を育てるときに、栄養過多となると、虫と病気を呼び込みますので、うちの畑にはとても合っているようです。
他の目的として、この中には、酵母生菌や酵母,他多種の菌類がウジャウジャいますので、特に細菌系の病気には使用したりもします。
植物は、病気が発症してしまうと、ほとんど治りません。このぼかしも発症した病気を治すことはできません。ただ、進行を少し遅らせることができますので、今なっている実を採るまで生きていてほしい というような感覚で使います。

家庭菜園やプランター栽培を行っている方へ
そもそも病気0で100点満点を望むのであれば、化学的に消毒してください。ってことになりますので、知恵を絞って色々試してみることが一番だと思います。その場所に合った方法が何か見つかれば、その方法は大切にしてください。本来、そういう経験や工夫が農家の財産なんです。
それぞれの場所や環境によって効果はあったり無かったりというのが有機農法の世界です。


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